はじめに
10月。もうすぐハロウィンである。季節感を大切にするトリプル民の端くれとして、１つくらいその時期にちなんだパーティを組みたいという思いが以前からあった。
そんな中、６月頃にハロウィンパンプジンを使ったパーティのアイデアが降ってきた。他のパーティ優先させたり、自主企画大会や診断トリプルなどに興じていたらちょうどいい時期になったので、今回はハロウィンパンプジンを使ったパーティを作ってみた。
やりたいこと
ハロウィンといえば対象のポケモン１体にゴーストタイプを付与する技である。ゴーストタイプの特質としては以下のような点が挙げられる。
① 悪タイプ、ゴーストタイプの攻撃を抜群で受ける
② ノーマルタイプ、格闘タイプの攻撃を無効にできる(おまけで猫騙し、フェイント耐性)
③ 影踏みや拘束技を受けても交代できる(滅び耐性付与)
これらより、バンギラスとキリキザンと組んで、こちらの悪技を通しやすくしたり、相手の格闘技を透かしたりしようと考えた。フェアリーが通りやすくなるがドリュウズを自然に組み込めるので、キリキザンと鋼２枚で牽制できる。
キリキザンと組むならせっかくだから不意打ちより先にハロウィンしたい。当初はまたメガジュペッタでスキルスワップしようかと考えていた。しかしそこまでするとパーティの耐性面がぼろぼろだ。そこで注目したのがパンプジンのなりきりという技である。これで隣の悪戯心ポケモンになりきってハロウィンを思う存分楽しむことにした。
メガ枠として、バンドリと相性のいいメガボーマンダがいるが、滅びの歌があるとよりハロウィンっぽいという理由からメガチルタリスを採用した。(ハロウィンからの不意打ち、追い打ちで頭数減らした後に滅び展開が刺さると思った。そうでもなかった。)
ハロウィンを使った砂パで、滅びルートもある。名付けて『ハロウィン砂滅び』！うん、何かおしゃれな感じ。これでトリプルフリーに行ってみよう。
個体紹介
パンプジン(ふつうのサイズ)
図太いH244B84S148残りDお見通し@オッカの実
ハロウィン/宿木の種/鬼火/なりきり
本構築の主役。アイデアはあったが季節感のために育成を後回しにされ続けた。
Sは準速70族+1(味方のキリキザン抜き)。これでなりきり悪戯心が決まっていれば、不意打ちの上から相手にハロウィンできる。Bは嘴特化アローのブレバ耐え。
ハロウィンは上述の3つの用法があり、それぞれで勝ちに繋がる場面があった。なりきりをしなくても追い風下で相手の上からうてればかなり満足の活躍をしてくれた。
また、ハロウィンだけでなく悪戯心鬼火がとても偉い。チルタリスがメガ進化すると地面耐性が壊滅するので、ランドロスを上から火傷させられるかは非常に重要。贅沢いえば命中90くらいにしてほしい。
なりきりは悪戯心だけでなくバンギラスになりきって砂を起こせたりもする。雨パ相手に初手から並べて出して、天候を取られてもバンギラス守る、パンプジンなりきりで切り返せる。……のだが、このパーティ使ってる間はやたらトルネロス入り雨に遭遇した。バンギラスになりきろうとしたら暴風で飛ばされるわ、エアスラでズタズタにされるわで散々だった。皆さんハロウィンお嫌いですか？
キリキザン
意地っ張りH4AS252負けん気@気合の襷
守る/不意打ち/はたき落とす/アイアンヘッド
ハロウィンを生かすための悪タイプ枠その１。バンギラスと合わせて４倍弱点を消せて、相手の弱点をつけるようになるので美味しい、
ドリュウズに珠を取られているので気合の襷。火力がほしい場面もあったが、耐久が心許ないので悪くなかった。不意打ちじゃんけん下手くそ人間なので、行動保証つけられるのは嬉しい。
バンギラス
意地っ張りAS252B4砂おこし@達人の帯
守る/噛み砕く/追い打ち/岩雪崩
ハロウィンを生かす枠その２。だがそれはそれとして単体性能が高くドリュウズとのコンビネーションも強い。
ゴーストタイプになった相手がバンギラスの前で居座るのを嫌って交代するところを狩るのに追い打ちを仕込んでみたが、交代読み下手くそ人間なのであまり決まらなかった。一応素のタイプのラティアスやエレザードは狩れた。
後出ししてきたニョロトノにハロウィンと噛み砕くを重ねて倒す瞬間がこの構築で一番楽しい。
ドリュウズ
意地っ張りAS252H4すなかき@命の珠
守る/ドリルライナー/アイアンヘッド/岩雪崩
普通の準速すなかきドリュウズ。バンギラスとの相性の良さとフェアリーへの打点から自然と入ってきた。
範囲打点はチルタリスとバンギラスに任せて地震を切ってドリルライナーを採用。浮いている味方がいないし、相手のワイガをかなり誘うのでこれで良かったと思う。
チルタリス
控えめHC252S4
自然回復→フェアリースキン@チルタリスナイト
守る/ハイパーボイス/滅びの歌/追い風
滅びの歌が使えることでボーマンダを押しのけて採用されたメガ枠。ノー天気で砂をかき消すと困るので自然回復。
ハイパーボイスが思ったより火力が出る。持ち物なし特化ニンフィア相当と考えるとそれはそう。パンプジンが相手にハロウィンした結果、チルタリスがスキルスワップで特性奪われてどうしようもなくなって負けた試合もあった。
H振りでメガガルーラの特化親子愛捨て身タックルを耐えるはずが倒されて何事かと思ったら昔育てた個体でBを妥協していた。怖いので具体的な個体値は調べていない。
以上が固定メンバー。
悪戯心枠は２体を使い分けていた。
どっちがいいかは好み。自分はこの構築ならニャオニクスが使いやすかったかな……。
レパルダス
陽気HS252B4悪戯心@ロゼルの実
イカサマ/アンコール/挑発/猫騙し
悪戯心枠その１。相手の妨害に長ける。一致イカサマが使えるのが強み。悪戯心からのアンコール、挑発が偉い。
脆いのでパンプジンより先に動いた相手に倒されて虚空になりきろうとするパンプジンが生まれるのが欠点。
ニャオニクス
陽気HS252B4悪戯心@光の粘土
猫騙し/リフレクター/光の壁/睨みつける
悪戯心枠その２。味方の強化に長ける。先制両壁が使えるのが強み。睨みつけるで相手をふにゃふにゃにできるのが偉い。
自分で殴れないのでパンプジンと合わせて攻撃技がないポケモンが２体になるのが欠点。猫騙しを切ればいいのだが、自分が猫騙し信者なのでそれはできなかった。
他にもヤミカラス、ヤミラミも候補だったが、猫騙しがないことや猫騙し役としてのSの低さが気になって試せていない。最初思いついた時はヤミカラス使おうと思ってたはずなんだけどなあ。
戦績
勝率５割５分〜６割くらい？バンドリという組み合わせの強力さを感じた。滅びの歌は自分が使いこなせなくて選択した結果負け筋になった試合も。じゃあボーマンダでいいのでは？ハロウィン砂滅びって言いたかったんです。
なりきりパンプジンとバンドリキザンの組み合わせにはまあまあの可能性を感じた。悪戯心と砂おこしの２つのなりきり先があるのがテクニカルな雰囲気を出せていい。
一度相手残り体力1/3のクレッフィ１体、こちらは元気一杯のバンドリパンプジン３体の状況から、いばる自傷で３タテされた試合がこの構築でのハイライト。
プレイングを突き詰めていくと悪戯心になりきる場面がなくなり、砂おこしになりきる場面のほうが多くなったのが最大の悩みである。サポート要員２体並べることになるからそりゃあね……。
先制ハロウィン自体はなかなか楽しかった。追い風下パンプジンも十分活躍したので、すなかきになりきってみるのも強かったかもしれない。ハロウィンの余韻の残っているうちにまた試してみよう。
まとめ
悪戯っ子２体を軸にしてハロウィン(技)を使うということで、なかなかハロウィン(行事)らしい構築になったと思う。今後も季節感を楽しむ心の余裕を持てる人間でありたい。それでは皆さん、ハッピーハロウィン！
ハロウィンに何か気に食わないことがあったら「渋谷で砂滅びするぞ」って使っていいですよ。
画像引用元
トレーナーカードジェネレーター様
ポケモン徹底攻略様
