はじめに
今回はErisさん主催のしりトリプル大会で使用したパーティの構築記事と大会レポートです。出るか迷っていたのですが、なんか自分の手に馴染みそうなパーティを思いついてしまったので参加することにしました。
大会詳細は主催者様々のブログ記事をご覧ください。
構築の経緯
しりトリプルおもしろそうだけど、パーティ考察大変だなぁ。ニンフィアはミツハニーかヘイガニから繋げないといけないから使いにくいのか〜。
待てよ、「ニ」で終わるポケモンが弱いならニンフィアからしりとり始めればいいのでは？他にニンフィア使う人いなければマーク薄くなって通しやすいのではないだろうか。
ということでニンフィアから始めて強そうなパーティを模索することに。
ニンフィアと並べて相性の良いポケモンといえばメガバクーダである。ここに繋げるルートがないか探す。「ハ」、「バ」、「パ」で終わって都合よくトリックルームとか覚えるポケモンいないかなー？
お前か。
考察組がスリーパーの便利枠っぷりについて語っていたのが理解できた。確かにこいつはしりとり性能がめちゃめちゃ高い。
次にニンフィアからスリーパーに繋げるのにいいポケモンはいないかと探した結果、アーケオスを発見。終盤トリル切れ後のスイーパーができそうだ。(スリーパーがいる構築でスイーパー役がいるのややこしい)
ニンフィア→アーケオス→スリーパー→バクーダの並びができた。なんか戦えそう。バクーダの後に続くポケモンを探すことに。
色々考えた結果、次の2パターンがパーティ全体の噛み合いがいいのではとなった。
①ニンフィア→アーケオス→スリーパー→バクーダ→ダゲキ→キュウコン
②ニンフィア→アーケオス→スリーパー→バクーダ→ダイノーズ→ズルズキン
さて、どっちのルートを採用するか……。
①のダゲキ、キュウコンルートの最大の強みは日照りによる炎技の強化である。そこにキュウコンの守る封印、ダゲキの手助け等が加わり、かなり攻撃的な並びになる。
②のダイノーズ、ズルズキンルートは威嚇、猫騙し、ワイドガードとトリプルの重要要素を無理なく入れることができる。ダイノーズのボルトチェンジによる盤面操作も良さげで、バランスの取れた並びとなる。
色々考えたが、ダゲキがフェイントを覚えず、ファスガもレベルを上げる必要があることに気付き、②のダイノーズ→ズルズキンルートを選択した。バンドリがトップメタになりそうなことからズルズキンの活躍にも期待が持てそうである。
ハイパーボイス／はかいこうせん／ムーンフォース／シャドーボール
アーケオス＠いのちのたま（よわき）
スリーパー＠オボンのみ（せいしんりょく）
まもる／ふんか／ねっぷう／だいちのちから
ダイノーズ＠きのみジュース（がんじょう）
ズルズキン＠だっしゅつボタン（いかく）
けたぐり／はたきおとす／よこどり／ねこだまし
ぽけっとふぁんくしょん！パーティ紹介
ダイノーズがいた結果、統一感のあるNNをつけることに成功。対戦相手の集中力を削ぐ効果が期待される。
ニンフィア
冷静H252C252B4フェアリースキン@拘り眼鏡
ハイパーボイス/破壊光線/ムーンフォース/シャドーボール
※最遅
しりとり的にもパーティ作成経緯的にもこの構築の出発点。ボックスにいた最遅ニンフィアを雑に転用した。
このルールに置いてヒードランはしりとり適正が低く、かなり一貫性があるのではないかと予想して採用した。ふたをあけると他の炎や鋼はうじゃうじゃいたが。
とにかくトリル下で眼鏡ハイボを連打する。他の技はたまに破壊光線撃つ以外は使わなかった。
アーケオス
意地っ張りAS252H4弱気@命の珠
諸刃の頭突き/岩雪崩/ファストガード/とんぼ返り
先発で出してトリル妨害してきそうな相手を諸刃でぶっ飛ばしたり、トリル切れ後のスイーパーをしたりを想定。
全体技で命中も高めの岩雪崩、トリルサポートのファスガ、トリル下で後攻で撃ってエースを場に出せるとんぼ返りを採用。
サイドチェンジも考えたが、過去作限定のネイティオ族からしか遺伝できないようだったので見送り。
諸刃遺伝済みの子が欲しくて、以前使ってあったこんにゃくいもさんに孵化余りくださいと連絡を取ったら、孵化し直すので待ってくださいと返事がきた。余りがいなかったなら悪かったなと思いつつも待つと、なんとC抜け5Vの即戦力がやってきた。
このやりとりを22:30から23:00の間で行ったので、完全に高校生に夜間の違法労働を強要して搾取する悪い大人という構図になってしまった。こんにゃくいもさん、本当にありがとうございました。対戦強くて親切とかズルでは？
こんなんで手に入れたからか、試運転含めて諸刃の頭突きは6回中1回しか当ててくれなかった。
スリーパー
生意気H244D108残りB精神力@オボンの実
サイコキネシス/光の壁/横取り/トリックルーム
※最遅
あらゆるしりとりパの潤滑油。トリル役としての適性の高さからこのパーティにも入ってきた。
耐久はHD方面をギルガルドの珠シャドボ耐えで残りBに振った。
特性を不眠と精神力の二択で迫れるのが偉い。自分は猫騙し信者なので精神力にしたが、どうせ飛んでこない読み不眠とどちらがいいかかなり迷った。大会ルールをよく見たらドーブルのダクホが禁止になっているのは育成後に気付いた。け、計算通り！
トリル以外の技はワイガをはがしたり壁を奪える横取り、特殊耐久を底上げできる光の壁、挑発されても殴れるサイコキネシス。リフレクターも欲しかったがズルズキンの威嚇でごまかすことに。
持ち物はメンハも考えたが旅パ偽装でサブロムに送りっぱなしだったので、耐久底上げのオボンの実。
バクーダ
冷静HC252B4マグマの鎧→力尽く@バクーダナイト
守る/噴火/熱風/大地の力
トリルエースとして自分が最も信頼しているメガシンカポケモン。ニンフィアとの相性の良さが光る。正直この2体がしりとりで上手く繋がったから今大会の出場を決めた。
いつもは噴火か熱風を原始の力にするのだが、リザードン、ファイアローはアーケオスに、ボーマンダはニンフィアに任せることにして炎範囲技を両採用した。
晴れ下の噴火や熱風は半減でも炎統一やメガボーマンダをごり押しできるパワーがあった。
大会本番
1試合目 vsなぎさん
クロバット/ドクロッグ/ドリュウズ/スリーパー/バンギラス/スイクン
想定していた砂パ。トリル決めたいが、クロバットの挑発が気になる。
初手はスリーパー、ズルズキン、アーケオスで選出。クロバットの挑発はスリーパーを引きながらアーケオスで倒すことで対応しよう。
相手の初手はクロバット、ドクロッグ、スリーパー。こちらのスリーパーの正面にクロバットが出てきたので、こちらはスリーパーを引きながらアーケオスは相手スリーパーにとんぼ返りでこちらのスリーパーと入れ替え。ズルズキンはとりあえずスリーパーに叩き落とすでも撃っとくかー。
さあ、相手の行動はドクロッグがまさかのこちらのスリーパー方向に猫騙し(ダイノーズが受ける)、クロバットは追い風！挑発しないの！？これなら素直にトリルしたかった……。こちらのアーケオスのとんぼ返りでスリーパーが正面でミラーする異常事態に。すぐにズルズキンの叩き落とすで相手のスリーパーはダウン。あれ、相手の場が一か所空いてしまったということは……。
こちらのスリーパーの目の前に バ ン ギ ラ ス 降 臨 。やってしまった。トリル返しがちらついたから相手のスリーパー早めに処理しにいってしまったけど放置でよかったじゃん。
しかしまだズルズキンのけたぐりで対抗できる。スリーパーを下げてダイノーズのボルトチェンジで再度スリーパー出し。さあ、ズルズキンで反撃だ！
相手のドクロッグのてだすけ！ 相手のクロバットのブレイブバード！ ズルズキンの急所に当たった！
ズルズキン倒されちゃった……。でもまだスリーパーでトリルできれば何とかなるはず、と思ったが相手のクロバットの挑発！持ってんのかい！！トリルを阻止されたところで大勢が決した。負け。
2試合目 vsチニニさん
ゲッコウガ/カメックス/ストライク/クレッフィ/ファイアロー/ローブシン
メガカメックス軸の追い風パかな？困ったことにファイアローがいる。こいつの対策ほぼほぼ切ってるんだけど……。とにかくトリルしないと話が始まらないのでスリーパー、ズルズキン、アーケオスで選出。
相手の初手はゲッコウガ、カメックス、クレッフィ。アーケオスでファスガでカメックスの猫騙しを防ぎつつ、こちらはズルズキンの猫騙しでゲッコウガを止めてトリル成功。
2ターン目はスリーパーで横取りで壁を張られないようにしながらズルズキンのけたぐりでゲッコウガを削りにいく。アーケオスはニンフィアにバック。しかしゲッコウガの位置にファイアロー登場。カメックスの潮吹きでズキン脱出でバクーダ繰り出し、ニンフィアが削られてしまう。
3ターン目。ニンフィアが耐えることを願ってズルズキンで威嚇をいれながらバクーダ熱風、ニンフィアハイボで特攻。予想通りニンフィアにブレイブバード。うおお、ニンフィア耐えろーーーーー！
耐えませんでした。そう甘くないですね。
結局クレッフィに光の壁を張られたのもあり、バクーダの熱風でカメックスをあまり削れず、潮吹きでバクーダもダウン。
その後アーケオスの岩雪崩でもがきましたが、相手が序盤に張ったリフレクターが効いて倒しきれず、そのまま負け。
３試合目 くれいもあ(TN:シェルロッタ)さん
モジャンボ/ボーマンダ/タブンネ/ネオラント/トリデプス/ズルズキン
何この……何？？何してくるか本気で分からん。タブンネがトリックルームしてくるか？でもボーマンダがメガ枠だよな……。えっ、何？？
とりあえずトリルしないとニンフィアでボーマンダを倒せない。それ以外にはニンフィアは先制されそうだけど、バクーダなら対応できそう。
相手のモジャンボがまとわりついてきたり、トリデプスが予想以上に固くて、そいつが地割れ振り回してきたり、色々あって終盤まで進みつつもまだ形勢判断が分からない状態で回線切れ。既に他に終わっている試合もある中で再戦することになった。
ここから約30分の激戦が始まる。形勢も運もあっちへ行ったりこっちへ来たり。とりあえずハイライトを書くと、
①序盤早々にトリデプスの地割れがニンフィアにクリーンヒット
②水タイプになり要塞化するトリデプス
③ネオラントのメロメロで骨抜きのダイノーズ
④トリックルームのPPを使い果たすスリーパー
⑤宿木回避や必要急所で大活躍のメガバクーダ
⑥晴れ熱風でメガマンダを強引に突破して大活躍のメガバクーダ
軽くまとめただけなのにハイカロリー過ぎる……。
詳細書くのが本気でしんどいので、内容気になる方はBVご覧ください。１７ターンの激闘です。
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最後までハラハラの対戦でしたが、薄氷上の勝利をもぎとった。ニンフィア沈められた時は大会進行のためにも降参しようと思ったが諦めずに戦ってみるものだ。
結局くれいもあさんとは小一時間ポケモンしてた。疲れた……。
第４試合 vsマダツボミ.com(TN:ながたにえん)さん
ムクホーク/クレセリア/アマルルガ/ガルーラ/ラグラージ/ジュカイン
誓い+メガガルーラ。アマルルガのスキンハイボも馬鹿にできないし、ムクホークの命がけでスリーパーを強引に持っていかれる可能性もあるので警戒したい。
初手はスリーパー、ズルズキン、アーケオス。何だかんだトリルはるだけならこの３体の安定感すごい。
１ターン目はガルーラの攻撃でズルズキンが脱出してニンフィア降臨。相手のラグラージの水の誓いが急所にあたり倒れるが、逆にチャンス！トリルが通り空いたところにエースのバクーダを繰り出し。
２ターン目。ラグラージといえばあの技だろうとスリーパーは横取りを選択。予想通り、ラグラージはワイドガード。横取りではがしてニンフィアのハイパーボイスとバクーダの熱風が直撃。相手のムクホークとガルーラを倒してラグラージも大きく削れた。これでかなり形勢が良くなった。
相手のクレセリアにトリルを返されてスキルスワップでニンフィアのフェアリースキンを奪われたり、アマルルガの珠大地の力でにバクーダが倒されたりしたが、スキンを奪われたニンフィアの眼鏡ノーマルハイパーボイスが普通に強いというよくある光景が繰り広げられて大会最終戦を勝利で収めることができた。
反省点
今回の大会で考えたこと、今後に繋げたいことがあったので言語化しておく。
①明確に重いポケモンの対策を怠った
ファイアローが重いと思っていたが、ルール上パーティに組み込みにくいと考えて対策を放棄していた。本番で見事に当たって酷い目に合わされた。
②倒すポケモン、残すポケモンの見極め
大会１試合目でスリーパーを何も考えずに倒して苦しい展開にしてしまった。先日丁度喰い断さん動画見て勉強したんだけどなぁ……。
③一貫性のある技の選択
２戦目にズルズキンでゲッコウガにけたぐりを撃った結果、交代でファイアロー出されて、次のターンニンフィアを倒された。今振り返るとここのけたぐりはかなりの疑問手で、
(1)トリル中だったのでゲッコウガを温存してくる可能性があった。
(2)ゲッコウガにけたぐりを撃っても倒せるダメージを期待できなかった。
という点から叩き落とすの方がゲッコウガへの削りにも交代への対策にもなりそうであった。持ち物を落として、ファイアローの体力をもっと削っておけば違う展開もあったかもしれない。どっちにしろ厳しい展開ではあったと思うが。
