ボツ案供養記事 信長偽装信長

はじめに

前回は信長偽装秀吉パの構築記事をたくさんの方に読んで頂きありがとうございました。実はあの構築、最初は別のコンセプトで偽装しようと企んでおりました。それが信長偽装信長パ。しかしとある理由でボツ案となりました。今回はそのパーティが組めていたら書きたかった内容を供養するための記事です。

構築案とボツになった経緯

信長といえば戦国時代の武将で、楽市楽座や火縄銃の積極的活用などで勢力を広げた、日本史上でも最重要人物の1人ですね。トリプルにおける信長パは強力な破壊光線を撃てるポケモンを並べることを信長の鉄砲三段撃ちになぞらえた人気戦術です。

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さて、実は僕、大学時代に合唱サークルに入ってから合唱にドハマリして、今も地元の合唱団に所属している合唱勢です。合唱、信長といえばもう1人思い出す人がいますね!

いますね!?

そう!

作曲家の信長貴富氏です!!

えっ、知らない?信長は義務教育で必修ではないのか???

信長貴富氏といえば、ポップで親しみやすい曲から無調的な曲まで幅広い作風で大人気の作曲家さんです。大学生や若い人が中心の団体の演奏会に行くと信長氏か千原英喜氏の作品のどちらかが1ステージはある印象。それくらい人気です。

NHKコンクールの課題曲として森山直太朗さんの「虹」を合唱用に編曲したことでもお馴染みです。中学校などの合唱コンクールで歌ったことのある方もいるのではないでしょうか!?


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ということで、合唱勢として信長といえば信長貴富というイメージを広めるため、信長偽装信長を組もうと考えました。信長パにはノーマルタイプやスキン特性持ちが多いので、「りんしょう」を組み込むことで合唱要素を加えやすいぞ!

よし、改めて信長パの構築記事を読み直してパーティ考察だ!

あれ……?

ここで自分は重大な問題に気づきました。そうです、信長パにはもともと「りんしょう」が組み込まれているので、偽装構築ではなく本当にただのコピーになってしまうのです!

さすが織田信長本能寺の変での最期でも敦盛を舞ったといわれる人物。文化人としてもトリプル界に大きな影響を与えていたようです。

ということで、信長偽装信長パの案はお蔵入り。その途中でサル活躍させて秀吉にしようというアイデアを思いついてできたのが信長偽装秀吉パだったんですね。

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本題

こうして、パーティ組むことで、信長といえば信長貴富!というイメージを広めようという目論見は志半ばで散ってしまいました。

しかし、信長貴富氏の作品は本当に素晴らしいものが多いです。せっかくなのでこの記事を読んでくださった方に信長貴富氏の作品や合唱の良さに少しでも触れてほしい!

ということで、ここからは今こそ聞いてほしい信長氏の作品を3曲だけピックアップしてたいと思います。もともと自由研究帳ってブログタイトルだし、自分の好きなものについて徒然と書いて問題ないだろ。

混声合唱とピアノのための「新しい歌」より『きみ歌えよ』

「新しい歌」の第3楽章。谷川俊太郎の詩にのせたポップな曲調が魅力。聞けば思わず歌を口ずさみたくなる。別の曲ですが、同じ曲集の終曲『一詩人最後の詩』も壮大なスケールでかっこいい。

歌えば 歌えば 歌えば ああ

ベートーベンも友達さ


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無伴奏混声合唱のための「カウボーイ・ポップ」より『ヒスイ』

「カウボーイ・ポップ」の終曲。無伴奏ながらバチッとはまればハーモニーがとても美しく、一陣の風ふく野原をような爽やかさがある。寺山修司の物語性のある詩も素晴らしい。ボーカリーズによるソロパートは聴衆を魅了すること間違いなし。

だからこそ僕は歌ったのだ

せめて言葉の宝石で

二人の一日を

かざるために


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男声合唱とピアノのための「Fragments -特攻隊戦死者の手記による-」

太平洋戦争中に知覧の飛行場から飛び立った特攻隊員たちが出発前に書き残した手記をもとにした作品。世界に再び戦火が広がろうとしている今こそ聞くべき一曲。命を賭す覚悟を決めた若者たちも僕たちと変わらない感性を持つ一少年だったことを切なく表現する部分が上手い。

あんまり緑が美しい

行く春の知覧は

もう夏を思わせる


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いかがでしたか?ポップなものも難解なものもありますが、メッセージ性のある作品ばかりです。まだまだ素晴らしい作品がたくさんありますので、お気に召した方は他にも色々聞いてみてください!

終わりに

昔千葉であったコンクールの全国大会を聞きに行ったことがあります。そこでとある有名作曲家の先生が講評でこんなことをおっしゃっていました。(ここからは昔の記憶なので、曖昧だったり、脚色が含まれたりします)

「皆さんの演奏をよりよくするためにもっと考えてほしいことがあります。音楽はね、宇宙なんです。これは分かりますね?」

僕はこう思いました。

「わからねえよ」

そしてその講評はこう続きます。

「曲っていうのはその宇宙から、降ってくるんです。その作曲家のところに降ってきた曲を、どうしたら歌い手が真に迫って表現できるのか……」

その後は具体的にどうしたらいいか色々語られていましたが、この冒頭のインパクトが強くて具体的な内容は忘れてしまいました。

時はたって数年後、自分がトリプルバトルで再び遊ぶようになって、このような表現をたまに目にするようになりました。

「おもしろいギミックが降ってきたから早速育成だ」

「新しい構築案が降ってこない

どうやら音楽もトリプルの構築案も「降ってくる」ものらしいです。音楽とトリプルバトルの近似性があると言って差し支えないでしょう。

皆さんもアイデアに困ったり、モチベが下がっている時に良質な音楽に触れてみるのはどうでしょうか?地域の文化ホールや公民館などで調べてみたら、実は合唱の演奏会があったり、合唱団が練習していたりします。合唱に触れる機会って意外と身近にあったりします。それでは皆さん、次はトリプルフリーかコンサート会場でお会いしましょう。